本ウェブサイトは、2013年5月に行った伊豆半島の自転車一周の記録である。

1.2013年4月27日(土)






「まずは熱海駅へ。東静岡駅から出発!」

 この日は4時半起床。前夜にロードバイクのパッキング等を済ませておいたので、カミさんに車で東静岡駅まで送ってもらい、5時半に東海道線乗車。車中ではすることもないので、三島由紀夫の「豊饒の雪(一)春の雪」を読んでました。







「熱海駅に到着!」

 6時半に熱海駅到着。この駅で降りるのは初めてだが、改札口は1つしかなく、意外だった。

 で、駅を出てすぐの足湯コーナー(写真の場所)に陣取り、愛車ジオス・バレーノを組み立てる。

 その後、今回の旅を一緒にまわる友人を待つべく、駅前のマックでモーニングをとった後、7時半に友人が到着。

 

 



「7時45分、早速、熱海駅を出発!」

7時半に友人と落ち合い、互いに熱海駅を背景に記念撮影をした後、7時45分に出発。

熱海駅ははじめてだが、いかにも温泉の街という雰囲気がしていて、また来たい。大江戸温泉物語もあるし、日帰りで気軽にまた来ようと思いました。

 



 




「最初のトンネル、錦ヶ浦トンネル!」

 熱海駅から135号までは、しばらく下りの連続。ゆえに、スイスイラクラクと進む。

 そんな中、今回の伊豆半島一周における最初のトンネルに遭遇。トンネルの連続が続くわけですが、その一発目ということもあり、わざわざストップして記念撮影。

 




「これが噂の、伊東のハトヤ!」

 網代、宇佐美を抜けて伊東へ。

 「伊東といえばハトヤ、ハトヤに決めた」にあのハトヤです、はい。ということで、とりあえずパチリ。

 



「いかにも怪しい!「まぼろし博覧会」!」

 伊東に入る前後から、そこかしこでみかける看板のひとつが、ウワサの「まぼろし博覧会」。

 当然、立ち寄る時間も意思もないわけですが、外から様子を眺める限りでも、そのチープなあやしさは際立ってました。

公式ホームページ

http://maboroshi.pandora.nu






「これまた怪しい!キングコング出現!」
 
 伊東では、キングコングにも遭遇!

 これは、「野生の王国 アニマル邸江戸屋」の看板(?)らしいのですが、なかなか楽しい非日常感で、「旅に来た」って気にさせてくれます。








「旅の愛車、GIOS・バレーノ」

 その後、川奈や城ヶ崎を抜け、赤沢温泉手前の公園で友人を待つため、小休憩。

 することもないので、トイレを済ませた後、愛車・バレーノのスナップショット。

 今回の伊豆半島一周に備え、2万円をかけてオーバーホールしていたので、きわめて快調な走りを提供してくれる、非常に頼もしいヤツ。

 もう付き合いも5年以上になりますが、一生つきあっていきたいヤツです、こいつは。




「DHC経営の赤沢温泉。時間があれば入りたかった!」
 
 赤沢迎賓館あたりから、DHC帝国(?)の領域?

 過去、2回来たことのある赤沢日帰り温泉館、赤沢温泉ホテルをパス。

 ここの温泉館はとても素晴らしく、温泉フリークの自分としては立ち寄りたい気持ちを必死に押さえつつ、パス。

 でも立ち去りがたく、対岸から写真を撮影。待ってろよ、赤沢温泉。また来るぜ。






「お昼は、坂を上ったところにあるお食事処・磯辺で!」

 11時頃、いいかげん上り坂の連続に心もうんできて、友人もだいぶ引き離してしまったので、東伊豆町の有名なさかな料理屋の「磯辺」で休憩。

 風が強い中、人気店だけに人も多い中、1時間ほど看板付近で「豊饒の海 春の雪」を読む。ロードライダーがこんな場所で一人、三島由紀夫を読んでいる風景はかなり異様だったと思います。






「磯辺のあじ丼とサザエのつぼ焼き。最高のうまさ!」

 友人到着後、さっそく店内へ。ほぼ満席。

 二人とも、あじ丼1,700円也。自分は奮発して、サザエのつぼ焼き3個で1,200円も注文。1個は友人に、残りは自分で食す。

 ボリューム、味ともに活かしてました!特に、サザエのつぼ焼きは激ウマ。コリコリ、ジューシーでした。
 





「もう一つの旅の友、三島由紀夫の「春の雪」」
 
 昼食後、ひたすら2時間ほど走る。時間は15時ほど。

 途中の小公園でストップし、友人を待つ。ここでも結果として1時間ほどの休憩となり、することもないので春の雪を読む。

 本書はやはり、日々、仕事から帰ってきて、就寝前の数十分くらいしか時間の余裕がないような毎日の中、少しずつ読み進めるよりは、ある程度まとまった時間で読み進めたく、今回の旅の帯同者にしたのは大正解でした。





「下田のまどが浜海遊公園!」
 
 いよいよ下田市に到着。時刻はこの時点で17時くらい。

 ここでも友人を待つべく休憩。ここは大きな公園で、この日は風車の展示、アトラクションが展示されており、盛況でした。

 娘を連れてくれば、喜んだろうなぁ。

 








「まどが浜海遊公園にて、坂本龍馬像に出会う!」
 
 下田といえばペリー。黒船。

 といえば、幕末。吉田松陰。

 といえば、坂本龍馬にいずれはつながる。

 そんなわけで、この公園には高知・桂浜に設置されているかの有名な坂本龍馬の銅像を模した、ミニチュア版が設置。

 高知の桂浜にはかれこれ、4、5回行ってますが、また行きたくなってきました。







「まどが浜海遊公園にて、巨大いかりのシンボル」
 
 この公園にはその他、巨大いかりのモニュメントもあり。

 隣には大きな道の駅もあり、自分は行かなかったのですが、ペリー提督の銅像もある等、なかなか見所のある公園です。






「まどが浜海遊公園にて、黒船・遊覧船が走る!」

 この公園(というか、隣の道の駅かな?)では、黒船を模した遊覧船クルーズに乗れる模様。

 ちょうど遊覧船が回遊している場面に遭遇。時間があったら、乗りたかったところです。




「黒船は、下田駅前にもあった!」

 公園でかれこれ40分ほど待つが、友人が来ない。

 前回の集合地点から大して進んでないので、確認のために電話すると、既に公園をパス。下田駅の先に進んでいるとの由。

 こりゃまいったということで、友人を追う。公園から少し進むと、下田市街。下田駅には、さきほど見た遊覧船の模型も展示されてました。

 また1回下田に来る機会があったら、市街をぶらついてみたいですね。






「宿に向かって、青野川をまたぐ橋を渡る!」
 
 あとは、今日のミッションは宿でゆっくりメシを食い、酒を飲み、温泉につかり、ぐっすり寝ること。

 ということで、136号をひたすら進む。途中、ファミリーマートで買い出し。今日の宿である「銀の海」がある石廊崎付近にはコンビニがないので、早めの買い出しが賢明。

 途中、青野川を渡る手前で友人を待つ間、何の像なのかわかりませんが、何の気なしに撮影。

 

 

「今宵の宿、南伊豆「銀の海」に到着!」

 今日の宿は南伊豆町の「潮騒の宿 銀の海」。

 到着は18時半頃でした。とにかく、この日は風も強く、最後の上り坂はバテバテでした。

 内金5,000円は支払済だったので、残りの2,500円を支払い、チェックインと支払いを完了。

 ちなみに、上記料金は素泊まり。この日はゴールデンウィーク初日ということもあり、たくさんのお客さんがいましたが、ほとんどカップル。男2人じゃ食堂でも肩身が狭いので、素泊まりでよかったです。

 




「銀の海最高!広くてキレイ。風呂も最高!」
 
 部屋はごらんのとおり、かなり広々。ベッドは3つ。

 到着後、すぐに風呂へ。大浴場もしっかりしており、気持ちいい!最高でした。

 その後、部屋で食事。たらふく食べて、ビールを飲んだら、もうノックダウン。記憶は定かでありませんが、22時前には落ちてました。

2.2013年4月28日(日)

 

 

「朝風呂を浴びてさっぱりした後、銀の海を出発!」

 6時起床。

 屋外にある貸し切り風呂にてさっぱりした後、7時に出発。なお、昨夜友人と話し合った結果、今回のルートは沼津駅ではなく、土肥港までとし、駿河湾フェリーで清水港を目指すルートとしました。

 しかし、この宿は本当に良かったです。今度は家族旅行で来たい。

 

 

「西伊豆の駿河湾を眺めながら、アップダウンを進む。」

 伊豆半島一周は、熱海からの時計回りコースの場合、前半戦は楽で、後半戦はアップダウンの連続故にキツイ。

 で、南伊豆から出発後、136号に入り、山の中を抜けて、あとはしばらく駿河湾を左手みながら、高低差ある道をひたすら北上するわけです。

 ただ、幸いにも交通量はそんなにないので、その点は救いでした。連休中なので、ツーリングのライダーがたくさんいて、気持ち良さそうに失踪するにはうらやましかったです。

 

 

「展望広場・夕日ヶ丘休憩所にて、猿の石像を眺める。」

 アップダウンにも気持ちがうんできたので、10時前ですが夕日ヶ丘休憩所にて休憩。

 近くに野猿公園があるので、この休憩所にも猿の石像がありました。

 

 

「夕日ヶ丘休憩所にて、アップダウンの疲れを癒す。」

 ここはそこそこ売店もあって休憩に適している一方、立ち寄る方は連休中ですがそんなに多くなく、単身ロードライダーにとってはやすらかに休憩できました。

 

 

「夕日ヶ丘休憩所を出発。駿河湾を眺む!」

 15分ほど、夕日ヶ丘休憩所で休息をとった後、出発。

 またまたアップダウンの連続ですが、写真のとおり、美しい駿河湾に癒されながら、なんとか北上を進めます。

 

 

 

「西伊豆町の喜久屋にて、待望の昼メシ!」

 10時半頃、西伊豆町に到着。

 険しい山々を越えてきて、ここに至るまでは下りの疾走でだいぶ心もリフレッシュ。

 コンビニで軽く栄養補給後、友人をバスの停留所にて「春の雪」を待ちながら待つ。1時間後、友人と合流して待望の昼飯。

 テレビでも紹介されたことのあるお店らしいのですが、中はいわゆる「町のおそば屋さん」という感じでした。

 元々、隣接する別のお店に入ろうとしていたのですが、我々がロードを停めた場所がこのお店の敷地で、このお店のおじさんから「おいで、おいで」を頂戴しましたので、素直にこっちのお店にイン。

 

 

「磯そばの天ぷらつきを注文!850円也!(確か)」

 中はお昼時ということもあり、大繁盛。

 奥の座敷に通され、自分は「天磯そば」を注文。

 天ぷらはボリューム感あり、満足。

 磯そばもうまかったです。もう1枚、食べたかったくらい。

 

 

「土肥も間近。約1kmの黄金崎トンネルを通過す!」

 12時前に再出発。

 今回のルートは土肥港経由での駿河湾フェリールートに変更したので、気持ちはだいぶ楽。

 目標となる駿河湾フェリーの便は14:40発。それを逃すと、次は17:20。

 ということで、半ばあきらめつつも、14:40乗船をチャレンジ目標にひたすら土肥を目指し、気付けば最後の難関、黄金崎トンネル。

 ここまで来れば気持ちにも余裕があるので、約1kmのトンネルクルーズを慎重ながらも、楽しみました。

 

 

「恋人岬に到着。2年ぶりに来ました。」

 13時半頃、恋人岬に到着。

 ここは2年前、家族旅行で来た事があるのですが、当時は娘が0才ということもあり、展望台までは行けなかったわけです。

 ということもあり、この時点では14:20のフェリー乗船はあきらめていたので、展望台にチャレンジすることに。

 

 

「片道15分かけて、はじめて展望台へ。」

 展望台までは、けっこうアップダウンあり。

 息を切らしながらも、なんとか15分ほどかけて展望台へ。

 まさに絶景。

 話のタネにもなるし、展望台まで行っておいて本当に良かったです。

 

 

「男一人は変な絵なので、早々に展望台から退散!」

 ちなみに、恋人岬は観光名所ですし、そもそも西伊豆の観光地ってそんなにないので、旅行者多し。

 比率的には、この日の状況はカップル5割、家族3割、団体さん2割というところでしょうか。

 自分のような「男一匹」は上記に含まれず、汗臭いし、ピチピチのロードライダーユニフォームなので、変に目立ちますし、あまり感慨にひたらず、早々に退散。

 

 

「土肥港到着!たたみのお宿で、立ち寄り湯をもらう!」

 恋人岬以降は特に難所もなく、スイスイ進む。

 で、結局、途中に恋人岬に立ち寄ったりしましたが、土肥港には14:20頃に到着。

 とはいえ、友人待ちの状況なのでおなじみの土肥港のオアシス、セブンイレブンで軽く栄養補給。

 その後、14:30過ぎに友人が到着したので、次のフェリーを待つべく、その間はあの有名な「たたみのお宿」で立ち寄り風呂をいただく(1,500円也)。

 屋上の露天たたみ風呂、サウナを満喫。連休中ですが、昼間だったので運良く立ち寄り風呂をもらえたのはラッキーでした。

 

 

「駿河湾フェリー乗り場から、畳のお宿を眺む!」

 たたみのお宿を16:30頃に出て、駿河湾フェリーのチケッットを購入。

 写真はフェリー乗り場から、対岸にある「たたみのお宿」ほか、土肥温泉街のホテルを撮影したもの。

 土肥温泉、また来たいです。

 また来る。きっと来るぜ。たたみのお宿で(春の雪のラスト風!)。

 

 

「駿河湾フェリー到着。さらば土肥港。さらば伊豆半島!」

 我らが駿河湾フェリー到着。

 乗船はこれが3度目。

 なかなか船に乗る機会というものは日常の延長戦上にはないので、ワクワクするものです。

 自転車乗りはプラス500円で乗船できるし、今後も気軽にロードで伊豆半島を攻めたいとの思いを新たにした次第。

 

 

「約1時間で、清水港に到着!」

 乗船時間は約1時間。

 船中にて、とうとう「春の雪」を読了。

 伊豆半島一周、海の幸満喫、快晴下でのロード、温泉、船の旅等、テンコモリの2日間に感謝。

 

 

「エスパルス・ドリームプラザで夕飯!」

 船を降りた後、すぐ近くにあるドリプラで夕食。

 もちろん、単なる夕食ではなく、お疲れさん的要素が必須ですので、駿河湾の海の幸を味わうべく、寿司横町で物色し、最終的に海鮮丼の「さかなや」に決定。

 



「ドリプラの「さかなや」刺身定食で、旅は終了!」

 この日は連休二日目ということもあり、ドリプラは激混み。

 そんな中、このお店も繁盛してるのですが、事実上、1人の職人さんが調理、配膳・片づけ、会計をすべてみている状況。

 何らかの事情で人の配置がうまくいかなかった模様。で、けっこう待たされたのですが、肝心の料理はやっぱ旨かったです。

 刺身定食は確か1,700円くらいでしたが、あら汁とごはんはおかわり自由。刺身も美味。最高でした。

 こんな感じで、伊豆半島一周ツアーも一応、ここドリプラでの打ち上げをもって19時に終了。

 楽しかった。またやりたいなぁ。

 



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